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良い上司になるためには「日常での承認」が土台である
長く会社員をしていると、少しずつ役職も上がり、将来を考えるようになります。
新入社員の頃は考えもしなかった「上を目指す」「副業にも挑戦する」「自分のやりたいことを見つけていく」といった意識が芽生えてくるものです。
上の役職を目指すときに避けて通れないのが、「良い上司とは何か」というテーマ。
会社の研修や自己啓発書などを通じて私が導き出した答えは――
日常での承認こそが、良い上司になるための土台であるということです。
承認とは何か
「承認」というと、ただ「認める」「褒める」といった意味で捉えられがちですが、実はもっと深い概念です。
例えば、普段は無関心なのに結果を出した時だけ「よくやった」と言う上司。
それでは、部下から「結果を出した時だけ調子がいい」と思われるのがオチです。
つまり、信頼関係の土台ができていないということ。
この信頼関係の土台を築くために欠かせないのが、「日常での承認」です。
日常の小さな承認が信頼を生む
承認とは、何気ない日常の行動に目を向けて、言葉にして伝えることです。
- 毎朝少し早く出勤してくれる部下に「いつも早く来て偉いね」
- 職場を整理整頓してくれるスタッフに「いつも綺麗にしてくれてありがとう」
このような小さな承認の積み重ねが、やがて上司と部下の信頼関係を生み出していきます。
承認の3つの種類
承認には大きく3つの種類があります。
- 結果への承認:成果を出したことそのものを認める
- 努力への承認:結果が出なくても、頑張った姿勢を認める
- プロセスへの承認:結果だけでなく、取り組みの過程を評価する
これらを意識的に使い分けることで、部下との関係性はより深まっていきます。
褒める・叱るは「特別なシチュエーション」で使う
承認は日常的に行うものですが、褒める・叱るは特別な場面でこそ効果を発揮します。
- 目標を達成した部下に「よくやった!君ならできると思ってたよ!」
- ミスをした部下に「何やってるんだ!君はそんな人じゃないだろ!」
この時、日常的な承認という信頼の土台があるからこそ、
これらの言葉が心に響くのです。
逆に、承認が欠けていると、どんな言葉も響かないでしょう。
まとめ
良い上司になるためには、まず「日常での承認」という信頼の土台を築くこと。
それができて初めて、褒める・叱るといった言葉が真に伝わるようになります。
部下を動かすのではなく、部下と共に育つ上司を目指していきたいものです。



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