日本人のiPhone離れが加速している件 その理由を考察します

日本人のiPhone離れが加速しているとニュースで話題となっています。

実際、スマホの販売員をしている私もそのように感じており、毎年新しいiPhoneが出続けていますが、年々その注目度は下がってきているように思います。

事実、統計データで見ても日本でのスマホのOSのシェア率はAndroidが51.4%でiPhoneが48.3%とAndroidが上回っています。
とはいっても、Androidは複数メーカーから販売されており、iPhoneはAppleの一社のみなので、純粋なメーカ別での販売数で言えばiPhoneがやはり圧倒的に売れていると言えます。

とはいえ、今後の推移からすると、いずれはAndroid利用者が大半となる可能性も大いにあると感じます。

目次

なぜiPhone離れが加速しているのか

ここからは、iPhone離れが進んでいる原因について色々な観点で考察をしていきます。

主に以下の 点の理由からiPhone離れが進んでいるのではと予想します。

①新機種の魅力が失われつつある

毎年新機種を出し続けているiPhoneですが、ここ数年間は殆ど変わり映えがないように思います。
カメラやSOCの細かなアップデートによって、性能はどんどん進化しているのは間違いないのですが、ガジェット好きな人しか気づかなレベルで、一般のユーザーからすると殆ど違いが感じられないと思います。
個人的にはiPhone12で殆ど完成系というレベルになっており、12からそれ以降の機種変えたとしてもユーザーの体感では、バッテリー持ちが良くなったくらいしか感じないというのが現実です。
iPhoneからiPhoneに買い替えたとしても画期的な変化がないため、別の選択肢を選ぶという方が増えている可能性は大いにあると思います。
特に最近は、AI機能が充実している「Galaxy」や「Google Pixel」がシェアを伸ばしており、AI開発で出遅れたAppleは、この分野でシェアを落としているのではないかと思います。

②価格が高い

iPhoneの価格は昨今の物価上昇の影響もあり上昇傾向となっています。
Proシリーズは言わずもがな、無印シリーズでさえも129800円からと高額になってきている。
今は最低容量で265GBと本体のメモリ容量も増えてきているのもありますが、iPhone12無印64GBの当時販売価格は84800円であるため、この5年でかなり金額面で敷居が高くなっていることが分かります。
また、iPhoneSEのようなミドルスペックの選択肢がラインナップから消滅してしまったのも、iPhone離れを加速させた可能性があると

一方、Androidでは高スペックの機種に関しては10万円以上の価格の物もありますが、そこまでスペックを求めていないような、いわゆるライト層にとって最適なミドルスペックの機種も、多数メーカーから販売されており、選択肢が豊富となっています。価格も最安値で2万円程度。7万から8万円ほど出せばスタンダードなスペックのものが手に入ります。

③ユーザーの年齢層の変化

高齢者率が29.1%と少子高齢化が進む日本。値段の高いことと絡む部分ではありますが、やはり現役世代の割合が減っていることも要因の一つになるでしょう。iPhoneはそもそもご高齢の方にはオーバースペックであることが殆どなので、iPhoneSEのような廉価機種の選択肢が無いことも要因となっています。
Androidでは、「らくらくスマートフォン」などの高齢者向けのスマートフォンなどもあるため、高齢者の方はこちらを選択している割合が非常に高いです。
また、現役世代においても先述のとおり、最新機種への関心が失われ、他機種への移行される人も増えてきている状況もあり、総体的にシェアが下がっているものと考えられます。

最も売れているスマートフォンはiPhone

上のグラフは2025年度上期国内携帯電話端末の出荷台数調査。

iPhoneを販売しているのは「Apple」一社のみなのに対し、Androidは「Google」や「Samsung」などの複数社から展開されています。そのため、AndroidとiPhoneで比較した場合はAndroidのシェア率が高くなっているが、メーカー別で言えばAppleのiPhoneが依然として圧倒的であると言えます。

今後、物理SIM廃止や薄型新モデルAirのような話題性による戦略で戦う?

スマートフォンの進化はほぼ頭打ち状態になっているのは薄々感じられている方も多いかと思います。
今年もモデルに関して大きく目立った話題といえば、「物理SIM廃止」や「iPhone Air」のような新型モデルの追加といった感じでした。 その前のモデルについては新AI機能の「Apple Intelligence」追加だったり、「Lightning端子」の廃止だったり、スマホの性能アップを推し出すというよりも、仕様変更や細かい追加機能を押し出してその話題性で戦う戦略をとってきています。

今年の新モデルである「iPhone Air」は結果から言えば、販売不振と需要の低迷により、生産終了レベルまで追い込まれているとのこと。
とは言えこのような新たな挑戦により、話題性や新規顧客の開拓など、貢献はあったかとは思います。
こういった大きなチャレンジができるのも、儲かっている企業だからこそできる特権でもあるかと思います。

時期iPhoneでは衛生のよる5G通信でのインターネット接続に対応してくるのではという噂もあり、こういった日常生活において便利になるような新機能追加の挑戦はどんどんやっていって欲しいなとAppleには期待しています。

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